「ただい…っ、」
 語尾が息を呑む音にかき消され、挨拶すらろくに出来なかった。家に入った途端、入口の傍で座り込んでいたティエリアに捕まったからだ。背中に回される腕の感触を感じながら、一体いつからそこにいたのだと問いかけたくなる。
 以前は素っ気ないほどだったのに、出張の後からはずっとこんな感じだった。まず入口で待ち伏せされ、それからずっと後をついて回る。まるで距離が出来るのを厭うかのように。
 こうして遠慮無く額を押し付ける様は可愛いものだと思うが、流石にトイレまでついてこられたときは参った。今更何を恥ずかしがることがある、と開き直られては返す言葉がない。何故だか極端に常識の欠如している彼に、一般的な羞恥心というものを説明することは困難だ。
 しかし、それ以上に俺を困惑させていることがある。彼が背中に回していた腕を、自身の懐に忍ばせたのを見て身を固くした。来る。
「今日までの資産額だ」
 彼がスイッチを入れた途端、もの凄い数のゼロが並んで目眩がした。俺もこの年齢にしては稼いでいる方だと自負しているが、この数字は常軌を逸している。何かの悪い冗談でなければ、一生どころか数回生まれ変わってもなお遊んで暮らせる額だった。
 チェスでチェックメイトをかけるような自信たっぷりの手つきで、現実味のないその数字を俺の鼻先に押し出す。殆ど距離のない中でそれをされたせいで、数字に焦点を合わせられなかった。代わりにこちらを真っ直ぐに見つめる紅茶色の双眸を眺める。甘えるような所作とは裏腹の、挑むような目つきで。
「これだけあれば不自由しないだろう。不満だと言うのならもう一桁は増やせる」
「……ティエリア。あのなぁ、」
「ああ、フラッグが気に入っているのか? なら買えばいい。ツテはある」
「そうじゃなくて…、」
 いつになく饒舌なのは、こちらの意見を聞く気は最初から無いという意思表示だった。その剣幕に驚かされながらも、言葉を挟む隙をうかがう。持久戦に持ち込めばこちらが圧倒的に有利だった。シャツを掴む指先の強さで、彼の中の導火線の長さを測る。爆発するまで、あと少し。
 曖昧な俺の反応を、不快そうに思いきり眉を寄せた。一瞬だけ身体を突き放し、その反動で俺の身体を床に押し倒そうとする。踏みとどまるほどの余裕がないわけではなかったけれど、敢えてティエリアの望むとおりにした。床に倒れるとき、頭を打たないように気をつけながら。
 床の上で、余裕のない顔をするティエリアと、その肩越しの天井を眺める。いつもティエリアが見る景色はこんな感じなのかと、ぼんやり思った。シャツの襟を掴まれ、唇が触れそうな距離まで引き寄せられる。掠れた声音で吐き出した。
「何が不満だ!! いくら積めば軍を辞めて僕のものになる!?」
 まるでメロドラマの三流の悪役のような台詞だ。その発言の過激さに困惑したのは初日だけで、今は、不安をこんな形でしか吐き出せない相手がいとおしくすらあった。そっと手を伸ばして髪に触れれば、苛立っているような、泣きたいような顔をする。
「あのな、ティエリア」
「うるさい」
 切り捨てられ、顎を取られる。駄々をこねる子どものように激しく、エゴイスティックに求めるやり方しか知らないのだ。それでも、傷つけて傷つけられることを恐れなくなっただけ進歩したと言えよう。だから、思いのままの乱暴なキスを受け入れた。
 歯がぶつかって固さが響く。上手く重ねられないまま唇に痛みが走り、鉄の匂いが滲んだ。その傷口を熱い舌がなぞる。舐め取るというより、抉るような動きは痛みを助長させた。
 ひとしきり傷を苛んだ後、唇が離れていく。酸素を求めて、水面から上がったときのような呼吸をした。視界が定まり、捉えたティエリアの表情はひどく哀しそうだった。けれど俺にとってはそれすら美しいと思えた。
「……黙って僕のものになれ。ロックオン・ストラトス」
 見とれていた俺の襟をまた掴み、切迫した声音で漏らす。狂気じみたその命令を飲み込む前に求められた。返答を待たないその態度が余計に相手の不安を感じさせる。したたか床に叩きつけられた身体よりも、噛み付かれた唇よりも、胸がじくじくと痛んだ。
 この痛みの名前を、俺は、知っている。





 寝室に入った途端、身体をベッドの上に引き倒される。視界が大きく揺れて、衝撃にスプリングが啼くのを聞いた。ようやく安定した視界の中央に、今にも殴りかかりそうな表情をしたティエリアがいる。勢いで抱きついたせいで眼鏡がずれていた。
 眼鏡を外してやろうと手を伸ばしたが振り払われ、代わりに首筋をきつく吸われた。快楽を与えるというよりは、貪るような所作だった。
「ティエリア、」
 名前を呼ぶ。けれど、応えない。一方で指先がもどかしそうにボタンを外し、開いたシャツの下の鎖骨や胸を吸われる。じゅ、という唾液の音と、時折触れる歯の固さは獰猛だった。次々とマーキングされていく肌を眺めながら、明日は迂闊に着替えも出来ないな、とぼんやり思う。
 明らかな情熱を持って触れてくる指先は、しかしそのやり方を充分に知らないのか、俺の腹筋や下肢をあてどなく辿っていた。拙い愛撫は快楽にまで到達せず、くすぐったさに身を竦める。
 しかし、漏れた笑い声が気にくわないのだろう。一枚挟んだ向こう側の、紅茶色の瞳がきつくこちらを睨めつけた。乱暴にベルトを抜き、スラックスの前を寛げる。そして、その奥の部位を細い指がなぞる。華奢で白い指が欲を持って刺激する様は、この上なく淫らだ。
「ふっ……、」
 下着の上から触れられて初めて甘い痺れを感じた。浅く息をすると、今までとは異なる反応に満足したのか、一転してティエリアの形の良い唇がつり上がる。腰の辺りに跨ってから、身体を一杯に伸ばして俺の顎を取った。ティエリアのシャツのボタンが、裸の胸にぴったりと密着して少し痛い。
「…成程」
 中指で眼鏡の位置を直す。眉を寄せた俺をひとしきり鑑賞してから、顎の輪郭を撫で上げた。そして、一度つけた鬱血の跡にまた舌を寄せて重ねる。鮮やかに赤いまま、消えることを許さない。
「貴方がいつも言う、『可愛い』とはこういうことか」
 要領が分かってきたのか、余裕が出てきたのか。二度目は快楽を伴って皮膚の下に浸透する。彼は基本的に賢いのだ。一度学習をしてしまえば、的確にこちらに刺激を与えられるようになった。皮膚を舌で嬲られ、吸われ、唇から漏れる浅い息の熱にすら煽られる。顔を歪めて鼻にかかった息を吐き出すたび、ティエリアが顔を上げて嬉しそうに笑った。
「意外に、上手い…な。驚いた」
「調教の、結果だ」
 彼らしからぬ冗談はあまり笑えない。賢いくせにひどく無垢だった彼に、こんなことを教え込んでしまったのは、他ならぬ自分だった。この上なく美しいのに、自分無しでは眠れもしないほどにスポイルされている。それを嬉しいと思うのは支配欲があるからだ。彼の全てを自分がコントロールしているという歪んだ欲だ。
 それなのにこちらは全てを差し出せないという。彼が怒るのも当たり前だと思った。だから抗わず、されるがままに任せている。下着をはぎ取られ、直接握り込まれる。ペニスを包み込む指の幼さが背徳的だった。
「ん、ふ…」
「貴方はいつもこうやって、私に、さわって……」
 俺に劣らず恍惚とした表情で、うわごとのように漏らす。服を着たまま下肢を押し付けられ、布越しでも彼の張りつめた熱が伝わる。いっそ気の毒になるほどで、解放してやろうと腰に手を伸ばすと、細い腰が逃げを打った。
「触るな」
 ティエリアがこちらを見下ろしながら、ゆっくりと頭を振った。さらさらと髪の毛が揺れた。レンズ越しに見える、熱っぽい潤んだ瞳は、いつも彼を可愛がるときのそれだった。それを下から見上げるのは奇妙な感覚だった。
「貴方の意思なんて関係ない。僕が好きにする」
「ひどいな」
「聞き分けがないから悪い。……ひどくしてやる」
 そう言った後、唇を吸われて返す言葉を奪われた。頬に眼鏡が当たって邪魔だと思ったが、外す余裕も与えてくれない。最初は啄むように優しく。それから音を立てて貪った。切った唇からまた血が滲む。しかし今は痛みとは別の痺れがあった。
 唾液が零れるのも構わず口角まで舐めた後、歯列をなぞって舌を絡ませる。唾液の絡まり合う音が言葉の代わりに響く。酸素が足りないのか、快楽にまどろんでいるのか、頭がぼうっとする。
「はっ…」
 喉から自動的に吐き出される浅い息ばかりが意識を繋いでいた。理性がはぎ取られ、求めてくる相手に全て委ねてしまいたくなる。辛うじて残った冷静さが、これがティエリアの見ていたものなのか、という実感を与えた。
 そして、欲を滲ませながら俺の身体を貪るティエリアは俺自身だった。根こそぎ奪われるような不安と、全てを委ねてしまいたくなる安堵がない交ぜになる。自分の輪郭が分からなくなっていく。こんな感覚を今まで味わわせていたのだろうか。
 不意に視界がぼやける。生理的に滲んだ涙なのかもしれなかったが、はっきりとは掴めない。それがあふれ出てこめかみを滑る前に、涙がなまぬるい舌でぬぐい取られる。その仕草ひとつさえ、俺がティエリアに刻み込んだものだった。彼は基本的に賢いのだ。一度学習してしまえば、正確にそれを再現することも出来た。
 舌を頬から離した後、ティエリアは身体を密着させたまま身体の向きを変える。何をするのかと思えば、口づけでまた高ぶったペニスを口腔で刺激し始めたのだ。潔癖性のきらいのある彼が進んでそんなことをするとは思わず、戸惑うばかりの俺に容赦なく快楽を与えてくる。堪えきれずに喉が引きつった。
「んっ……く、ぅ、は」
 小さな唇が、苦しそうに息をしながら奥までくわえ込む。舌先が、輪郭を辿るだけの拙い動きから、徐々に先端を抉るような鋭さを伴う。唾液と体液の絡む淫猥な音と共に、曖昧な快楽から焼き切れそうな刺激へと移行していく。強い快楽を恐れ、咄嗟に逃げを打つ腰を強く押さえつけられた。
「ッ……!」
 急速な高まりに抗う隙も与えられず、あっさりと精を吐き出す。声を抑えるのがやっとの余裕のない中で、身を起こしてティエリアの前髪を掴んだ。強引にその口からペニスを外させる。しかし俺の抵抗もそこまでで、端正なつくりの顔が精液で汚されてしまう。レンズどころか、眼鏡のフレームにまで滴っているのを見ていられなかった。
 しかし本人ばかりは淡々と、頬に飛散したそれを指で拭って舐め取っている。その舌の赤さは蠱惑的で、吐き出したばかりのこちらを煽った。浅い呼吸を何度も繰り返しながら、ティエリアを眺めている。頬や指を舌でねぶっている様は、いつもの無機質な印象とは噛み合わない。欲にまみれた暗い双眸を隠そうともしない。
 その視線に捉えられると、胸の底がざわついた。しかし、拒みきれるとも思えなかった。手を伸ばして、視線を阻む眼鏡をゆっくりと外す。今度は振り払われなかった。
「あーあ…ベタベタじゃねえか」
 己の精液にまみれた眼鏡を見るのはあまりいい気分でない。しかしこうでもしなければ、今の彼は眼鏡などに構わず続けてしまいそうな勢いがあった。しかし彼はむしろ不満そうな顔をして、唾液まみれの自身の指を、ず、と啜ってから応えた。
「飲んでも良かったのに」
 普段の、生き物の形すら嫌う潔癖さからはかけ離れた台詞に、一瞬表情が空白になる。それを見て機嫌を直したのか、ティエリアの口角がつり上がった。皮肉めいた笑い方をしながら、俺の身体を再び倒した。腹の辺りに馬乗りになる。そこでようやく自身のスラックスをくつろげた。彼自身のペニスも、もうすっかり張りつめている。欲に濡れた瞳で見下ろされ、萎えた筈の付け根がまた熱を持ち始めた。
「言っただろう。好きにすると。奪い尽くしてやる」
 シャツを脱ぐのももどかしいようで、第三ボタンの辺りまで外してやめた。手を伸ばそうとすると頭を振られる。まだ彼の身体に触れるのは許されないようだった。
「……どうして、」
「私の、全部を、うばったから」
 息を呑んだ。彼が笑みを深めた。それを、愛の言葉と取るには痛みを伴い過ぎていた。どういう顔をしていいのか分からずに唯ただティエリアを見つめていると、その輪郭を優しく撫でられて困惑する。笑みを浮かべたまま。
「さっきから、困った顔をしてばかりだ」
「…ごめん」
「私は貴方に奪われてばかりなのに、貴方は困るのか」
 咄嗟に返す言葉が出てこないでいると、ティエリアが深く息を吐いた。俯いたせいで表情が分からなかった。代わりに、諦念に満ちた声音で言葉を重ねる。
「好きにならなければ良かった。……卑怯者」
 言葉を探した。けれどそれ以上は許されなかった。言うだけ言った後に、ティエリアが俺の腰をまたぎ、ゆっくりと沈めたからだ。いつもとは違い、よく慣らされていないそこが激しく締め付けてくる。快楽に塗りつぶされて、思考が焼き切れた。
「ふっ…あ、あぁ、あ」
 泣き声のようなものを漏らしながら、眉を寄せて苦しそうに奥へと進める。挿入が深くなるたびに、食われそうな程の圧迫感に襲われた。少しも慣れておらず、あまりにも乱暴だと思った。けれど、相手がそれを求めているのだから抗うことは出来ない。奪い尽くすというのならば、好きなだけ差し出してやろうと思った。今だけは。
「ひぁっ」
 締め付けに眉を寄せながら腰を捩ると、僅かに動いただけなのに俺の上の細い身体が跳ねる。それが痛みなのか快楽なのか分からず、恐る恐る振動させた。小さな動きにも膝が反応して動く。結合部に血が滲んでいるのが痛々しかった。
 ようやく奥まで飲み込んで、荒くなった呼吸を整えようとしている相手の腰に触れる。今度は拒まれなかった。そんな余裕もないようだった。それでも潤んだ双眸だけは貪欲に求めている。数日前に唯ただ縋る腕を探していたのと、同じ相手だとはとても思えなかった。
 あのときは唯ただ弱いひな鳥を守るように、包み込んでいたいと思った。けれど今は獰猛な獣に食らいつかれているような気分だ。彼の中にこんな度し難い激情が隠されていたなんて知らなかった。半ば狂気にも似ていた。けれど不思議と恐怖はなかった。
 答えなど望まないから自身の唇で塞いだり、快楽で奪ったりしているのだろう。それを調子で続ける。彼は彼の思い通りにならない相手を一番厭うのだと知って。
「ごめんな、ティエリア」
 ティエリアの許可もなく、彼を支えにして上半身を起こす。突然の、角度を変えた挿入に甘さを帯びた声が漏れた。血が潤滑油となって、ようやく少し解れてきたらしい。そのことに安心しながら、ティエリアの薄い背中を引き寄せた。胸をぴったりと重ねて、身体ごと少しずつ揺さぶると、吐息混じりの嬌声が応えた。そのうちに言ってしまおうと思った。相手に望まれていないのなら、聞こえていないうちに。
「…好きだから、困ってンだ」
 耳元に落とすと、身体が大きく痙攣した。声もなく頂点へ上り詰めたようだった。一層強く収縮する感覚に息を詰めて、強い吐精感に襲われる。足に絡みつかれて抜くことも敵わないまま、温かい中へ注ぎ込んだ。








 しなければよかった。寝返りを打ったティエリアが囁いた。行為の後に初めて口にした台詞がそれだった。肩口に頭を預けて、吐き捨てるように言う。
「今は満たされても、後で空しくなるだけだ。どうせ貴方はいなくなるのに」
「……ごめん」
 否定は、出来なかった。俺はティエリアを独りにするから。体温を預けておいて、独りにするから。
 出来るだけ優しく響くように言葉を選んでも、やはり彼の涙を止めることは出来なかった。雫が俺の頬に落ちて、熱を奪っていく。構わず髪を梳いていると、次々と雫が落ちてきた。じわり、じわりとティエリアの涙で濡れていく。濡れた温度に痛みが伴う。罪悪感を抱えながら、それでも決意を込めて口にした。
「全部は、お前のもんになれない」
 肩口で嗚咽が漏れる。嗚咽混じりに囁きが落とされる。殆ど息のような声で、さみしい、と。絞り出すようなそれに、胸が掻かれる。この痛みは多分、ずっと癒されない。ティエリアがいくら泣いても、謝って、抱きしめることしか出来ない。
 あなたがいないから。ティエリアは言った。ぬくもりを抱きしめながら、傍にいてやりたいと思った。真摯に傷つく上官の目と、腫れた頬の痛みを感じながら、辞めて傍にいるべきなのかと考えた。
 それでも、あの場所にいることを選んだ。この空間が、この時間が、決して二人だけで作られているものではないと分かったから。軍を辞めて四六時中ティエリアと一緒にいるのは容易いだろう。けれど、それを選んだとき、この優しい時間は何かが変質してしまう。
 だから、今のままで幸せになろうと。そう、決めたのだ。
「俺も淋しいから。戻ってくる、から」
 黙ってティエリアが頭を振る。止めどなく流れてくる涙は綺麗だった。それにひとつひとつキスをしていく。こんなことをしてもきっと許されない。独りの家でどれだけ不安な思いをしているのか、俺には想像もつかない。俺に出来ることなんて、二人のときにそれ以上の安堵を与えるくらいだ。肌が離れればぬくもりは消える。優しい言葉も全ては留めておけない。それを知って、与えるくらいだ。
 泣きながら抱きしめる腕の力は、その細さからは信じられないほど強かった。切実な欲求にまた胸が痛んだ。その痛みを抱えながらキスをして、しがみついてくる身体を抱きしめ返す。そのぬくもりや震えを、留めておけないと分かっていても探る。求める。
「ロックオン…」
 ティエリアに名前を呼ばれる。それは傍にいる証明でもあるが、別人である証明でもある。好きになることは幸福で、同じだけ淋しいことだ。好きにならなければ良かった、と諦め混じりに言ったティエリアの言葉を思い出す。それでも俺は、会わない方が良かったなんて到底思えなかった。
 全ては与えられないのに、ティエリアが好きだった。どうしようもなく好きだった。だから困っていた。それは、都合の良い神に祈るのにも似ていた。救われる気もしない、神に。





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